オタワ国際アニメーション映画祭(5)

映画祭が終わった翌日、電車に乗ってモントリオールへ戻った。この日はNFBのオープンスタジオの日。一般に向けてスタジオ内が公開されているのだ。中央駅から電車で15分ほど、さらにタクシーに15分ほど乗りNFBへ到着。



見学客が多かったため2つのグループに分かれ、自分たちのグループはまず去年NFBで製作された短編アニメーション6本を鑑賞。とても良い環境の試写室だった。廊下にはたくさんのお宝展示物。ラーキンの『ウォーキング』の原画も。かなり緻密に計算されて作られていることがわかった。昨日受賞したオタワのトロフィーもさっそく展示されていた。




立体アニメーションの制作現場や、若手が制作した立体映像を利用した実験的な作品など、本人たちが映像を流し解説をしてくれる。とても贅沢な体験。




ポール・ドリエセンをはじめ、たくさんの有名作家さん達の制作現場と新作のプレビューを観ることが出来、至福のひとときだった。





大量のフィルム、ビデオが管理されているスペースを見学し、軽い立食パーティー。案内をしてくれたヘレン・タンゲさんが「この後、プライベートパーティーに連れて行ってあげるからお腹減らせておきなさいね」と言ってくれた。


タンゲさんの運転する車で、作家さんの自宅で開かれるプライベートパーティーへ。そこにはたくさんのレジェンド達の姿が!!お家もとても綺麗で素敵でした。


勇気を出してヒュカーデに話しかけ、「彼らもみんなあなたのファンなんです」と伝え、土居、和田を紹介。みんなでお話させていただいた。良い人だったなあ。


ベルリンで金熊を撮っているマーティーンさんもとても気さくで良い人だった。『おくりびと』を観て感動したと言っていた。さらにDVDまでいただき、感謝感激。


庭に出てタバコを吸っていると、米正さんが慌てた様子で近くに来て「ノーマンロジェさんがあなたの話をしている」と伝えてくれた。どうやらオタワで観た『HAND SOAP』を気に入ってくれたようで、本人がこの場にいるとは知らずに話題にしていたらしい。米正さんが「彼ならここにいますよ」と呼びに来てくれたのだ。
作品についてとても褒めて下さり、リアルな音響もすごく良かったとおっしゃっていただけた。数々の歴史に残るアニメーション作品の音楽を手掛けたあの、ノーマン・ロジェさんにまさか音響を褒めていただけるとは・・・。光栄すぎて鼻血が出そうでした。舞い上がって写真を撮らなかったのが悔やまれます。かわりにデザートの写真を。


そして『ある一日のはじまり』のウェンディ&アマンダの姿も!彼女にも勇気を出して話しかけました。バンクーバーに滞在していると伝えると、なんと、ウェンディさんもかつてバンクーバーに住んでいたことが発覚。エミリーカーに通っていたそうな。さらにマーチンさんとはその時のクラスメイトだったとか。ビックリしたなあ。そして、まさかあのウェンディと自分が住んでいるアパートの場所について話す日が来るとは思いもよりませんでした。幸せだ。


とても有意義なパーティー、誘ってくれてさらに車で送り迎えまでしてくれたタンゲさんに大感謝。Facebookでアイラブユーって伝えておいた。


翌朝、和田君とタクシーで空港に向かい、長かった旅も終了。帰りの飛行機でトイストーリー3を観て、4時間後無事バンクーバーに着いた。