『いつもの日曜日』

上映会のために、2003年に友人の平田さんと制作した『いつもの日曜日』を編集しなおした。この作品は、もともとグループ展のために制作したインスタレーション作品で、3つのモニタにそれぞれ別の部屋の様子が映し出されているというものだ。やたらと間が長く、そのくせ特に何が起こるわけでもない、この退屈極まりない作品を、僕らは心から愛していた。ただし、インスタレーション作品のため、発表の機会はとても少なく、それだけがとても残念だった。

今回、上映会をきっかけに、平田さんの許可を取り、上映バージョンとして3つの部屋を編集でつなぎ、一本の短編映画として構成し直すことにした。編集で一本にすることで、失ってしまった魅力もあるかもしれないが、インスタレーションバージョンとは違った魅力が表れてきたような気がして、すごく気に入っている。お客さんと一緒にスクリーンで観るのが今から楽しみだ。