久里洋二

今日は京橋にあるギャラリーASK?(Art Speace Kimura)へ『久里洋二「アニメテックの世界」今アナログが面白い』を見に行って来ました。ASK?さんは、映像、サウンドアート、インスタレーション、パフォーマンスを積極的に扱っているギャラリーで、毎年行われているASK映像祭では、小規模ながらハイレベルな作品がたくさん上映されています。僕も発表の機会の少ない『いつもの日曜日』を展示させていただいた事がありました。


久里さんは60年代からご活躍されていて、TV番組『11PM』で18年間アニメを担当、ヴェネチアアヌシーオーバーハウゼンなどの映画祭で多数受賞、草月会館で日本初のアニメーション・フェスティバルを開催、アニメーションのムーブメントをおこし、日本のインディペンデントアニメーションを作ってきたようなお方です。そんな人がいまだに制作を続けている事が信じられません。
今回の久里さんの展示は、平面作品、16mmフィルムによる上映、ボタンを押すと電気仕掛けで動く新作が展示されていました。なんと、この電気仕掛け、ちゃんと久里さんの手作りだそうです。それぞれのフォーマットにあったアイデアでユーモアのある世界を表現されていて、とても80代とは思えないエネルギッシュな展示でした。


少しの間お話させていただいたのですが、「人の評価を信じちゃいけない、褒めるやつがいても腹の中では何考えてるかわからない。奥さんが一番の評論家だから奥さんの言う事にだけは従え」という言葉がとても印象的でした。

まだまだ現役バリバリの久里洋二さん、ここには書けないし、詳細も教えてもらえませんでしたが、ある有名ミュージシャンとのコラボレーションが実現するかもしれないらしく、とても楽しみです。

展示は10月10日(土)までなので、まだの方はお早めに。