レモネードの夏

最近、妙に気分がふさぎがちなのは、もしかしたら昨日貼り付けた『真冬の恋人達』を繰り返し聞いているせいなのではないかと思い、今は『レモネードの夏』ばかりをかけています。

するとどうでしょう。みるみる元気が出て来たではありませんか。この曲も実は一年前の失恋を引きずった女の子の歌なので底抜けに明るいわけではないのですが、強がりながらも前向きに生きようとする聖子ちゃんに元気をいただけます。


音楽って凄いですね。ここまで人間の人生に現在進行形で影響を与えられるものって他にはちょっと思い当たりません。電車の窓から見る、なんてことのない風景も悲しげな音楽を聴きながらであればとっても切ない街並みに見えてしまいますし、オドロオドロしい音楽をかければ、家の押入れに誰かが潜んでいるような気がしてきてしまいます。更に、皆さんもご経験があると思うのですが、それを聞いていた時期に経験した事や感じていた事が曲にこびりつき、時を経て聞くと自分だけしか感じることの出来ない、特別な感動を得ることが出来ます。

観賞の際、目を使う必要のないメディアで、いろいろなことをしながら流す事が出来るため、こういった影響力を持つことができるのですね。最強の表現ではないかと思ってしまいます。


しかし、だからこそなおの事、自分の映像作品で音楽を使う事に抵抗を感じています。なんてことない風景でも美しく魅せる事が出来る「音楽」という一つの作品を、自分の作品に取り入れてしまっても良いものなのだろうかと思ってしまうのです。この考え方も最近では少しずつ変わってきてはいるのですが、やはり慎重になってしまいます。


最後に無理やり作品に結び付けましたが、要するに今日も書くことがなくて聖子ちゃんを貼りたかっただけです。フルバージョンもあったので一応貼り付けておこうと思います。

聖子ちゃんといえどもシングルA面以外は動画があんまりないんですね。