古川タク「プチ漫画」展


今日は昼過ぎからギャラリーASK?へ『古川タク「プチ漫画」展』を観にいってきました。

タクさんがDSの『うごメモ』で作ったアニメーションの上映と、それをプリントアウトしたもの、それをパラパラ漫画にしたものなどが展示してありました。たくさんのショートショートを観ながら「どうしてこういうアイデアがこんなにたくさん浮かぶんだろう」と感心しっぱなしでした。

最初に観たのがパラパラ漫画だったのですが、こういうアイデア勝負のショートショートの場合、映像よりもパラパラ漫画の方が実は面白い??と感じました。パラパラ漫画だと、ある程度自分でスピードをコントロール出来るので、しっかり前フリを把握する事が出来ます。自分でパラパラするので、進める時に緊張感やワクワク感も高まります(オバケ屋敷を自分の足で進む方が怖いのと似てるかも)。さらに、手に伝わる感覚で「あ、これ、まだこの先に続き(オチ)があるぞ」というのもわかり、自然と期待が高まります。その期待を上回るようなすごい発想が目の前に現れた時、もう、それはそれは痛快なのです。またすぐにパラパラし直したくなります。映像だと最後のフレームが表示されたらすぐに黒くなるかリピートされるか次の作品が流れるかですが、パラパラ漫画の場合、最後のフレームが"残る"んですね。それがまた良いんだなあ。別にパラパラ漫画をみるのは初めてではなかったのですが、漫画と映像の中間を観ているようで改めて面白かったです。

会場にはDS本体も置いてあり、お客さんたちが勝手にそこでアニメーションを作れるようになっています。皆さん、達者だったなあ。


ギャラリーで偶然ROBOTの野村辰寿さんにお会いしました。話題は自然と野村さんも審査員の一人だった文化庁メディア芸術祭の事に。僕は今回、受賞にはいたらず、審査員推薦枠として上映していただける事になりました。受賞出来なかったことが残念で、ここ数日は舌打ちが止まらない日々でしたが、野村さんにお話しをうかがったことで「まあ、仕方がないか」と思うことが出来ました。どんな言葉をかけていただいたかは書きませんが、まあ、たかが一コンペ、あまり浮かれたり落ち込んだりすることなく、パーティーでおいしいものをたくさん食べて帰ってこようと思います。


その後、上甲君の紹介で声をかけていただいていた株式会社ルールへ行き、POLOS on earthのお話を聞いてきました。ここは新しい動画配信サイトで、「是非個人アニメーション作家さん達の作品を配信させていただけないでしょうか」というお話。すでに上甲君や一瀬さんの作品が配信されており、今後も知った顔ぶれがどんどん並ぶようです。だけど残念な事に、すでにDVD化されているなどの理由で、僕の作品のほとんどはネットでの配信が出来ません。せっかく声をかけていただいたのに申し訳ないです・・・。

その後もいろいろお話をさせていただき、ふと、「考えたらDVD『シンキング&ドローイング』なんか、発売してから何年もたつんだし、もう、今後はたくさん売れるって事もないだろうから、一回、契約を解除して権利関係をフリーに戻して、You Tubeをはじめネットで高画質な状態で配信した方がよっぽど広がりがあるのでは」なんて思ってしまいました。ちょっと検討してみようかな。


風邪を引いたようです。喉の痛みはタバコのせいじゃなかった・・・。
明日はアサビ。たくさん寝て少しでも治しておこう。