ザグレブ日記③

6月2日

9時に起きて朝食。なんて豪華な朝食。これは毎朝起きるのが楽しみだ。


食堂には映画祭関係者がたくさんいる。水江君と座った席のすぐ近くには審査員3人と『ライアン』でアカデミー賞を獲ったクリスランドレスさんが。


外はあいにくの雨。途中で傘を買い、少し離れた小さめの会場へ向かった。この日はこの劇場でレセプションが行われており、軽食をつまみたいところだったが、朝食を食べ過ぎたため、まったくてがのびない。




田中さんと同じ部屋に滞在しているフィンランドの二人を紹介される。かわいい。


この劇場の小部屋でQ&Aやシンポジウムなどが毎日行われている。


この日はコンペティション1と5の作家によるQ&Aが行われた。英語ができない僕と水江君は、なんと山村さんに通訳をしてもらう事に。これは許されるべき行為なのだろうか・・・。山村さん、本当にありがとうございました。



水江君に「映画祭にたくさん出品しているが、配給は全て自分で行っているのか」という質問が出たので、すかさずレーベルチラシを取り出し「こういうものを設立準備中です」とアピール。客席にはウロ・ピッコフさんの姿も。



Q&Aのあと、藝大卒業生の北村さんが合流。みんなで、映画祭からもらったお食事券が使えるレストランでランチを食べた。とにかくものすごい量。付け合せのサラダに入っていた、食べてはいけない何かを食べてしまい、物凄く辛くて死ぬかと思った。




食事を終え、学生コンペへ向かう。北村さんの作品の上映。メイン会場ほどではないが、それなりに収容人数の多い会場だった。


その後、グランドコンペ2を見るためにメイン会場へ。会場前で自分のチラシを見ている人がいたので、「これ俺のだよ」と話しかけると、「そうなんだ!まあ座れよ」って感じで少しお話した。中国人の方で、コンペ入選しているとのこと。広島でも別の作品が上映されるらしい。作品も面白かったし、よい出会いが出来た。再会が楽しみだ。どこの国でもインディペンデントはお金で苦労している。


この日のコンペはパルンさんの作品の上映があった。いつか大きな映画祭で観られるだろうと思って観ていなかったため、今回が初鑑賞。素晴らしい作品だった。その後のパノラマは観るのをやめ、展示のオープニングへ行く。司会者の方、きれいで優しくて最高だった。その後アヌシーでもお会いできた。


映画祭のボランティアスタッフをしているという韓国人の留学生とお話。チラシをみて、ものすごく気になっていた作品だから本人に会えて嬉しいと、とても喜んでくれた。隣に山村さんがいたので、He is my teacher, Koji Yamamura. と言ったら、泣き出しそうになって感激していた。


和田君の滞在しているユースホステルがあまりにも環境の悪いところだというので、覗きに行く。本当に居心地が悪そうだったため、自分が泊まっているツインの部屋に招き入れる事に。北村さんと田中さんにパンをご馳走になってホテルへ戻った。この日から最終日まで和田君はずっとこっちに泊まった。はやく宿泊費を請求しなければ。