オタワ国際アニメーション映画祭(1)

モントリオールから電車でオタワに到着。そこからタクシーでホテルに向かおうとしていたら駅のアナウンスで「カイオヤマ、カイオヤマ」と繰り返されていました。もしや自分の事ではと慌てて改札へ戻ると、フェスティバルから来た迎えの女性の姿が。NFBの広報の方などと相乗りし、いざホテルへ。


フェスティバルオフィスへ着くと、一足早く着いていた日本人達によってすでにCALFや僕と和田君の回顧上映、日本の特集プログラムの告知のためのチラシがいたるところに貼ってありました。慣れたものです。頼もしい。もちろん、CALFのDVD3種も販売されていました!




初日は夜まで特に観るものもなかったので、食事をとって町を散策。ドラッグストアで偶然土居君、水江君、橋本君に再開。なんだか懐かしくて照れ臭かったです。


長編の『イリュージョニスト』を観て、いよいよ短編プログラム。今回、自分の作品はコンペ1だったので早速初日に上映です。早めに席についてボーっとしていると、各プログラムの紹介で僕と和田君の回顧上映の宣伝が現れました。改めてとても嬉しかったです。


しかし、上映自体は最悪。ビデオプロジェクターが暗く、細部がまったく見えませんでした。今回、データでの上映が可能という事もあってか、ほとんどの作品がビデオ上映。それでこのプロジェクターはまずいでしょ。うっすら暗いのでずっとプログラムを観ていると目が疲れてきてしまいます・・・。上映終了後オープニングパーティーへ。パーティーではたくさんの方に声をかけていただきました。初日の上映だと皆作品を見てくれているので映画祭中たくさん声をかけてもらえて嬉しいです。ザグレブでは最終日だったので寂しい思いをしました。アメリカからの学生がたくさん来ていて、みなとても熱心。ipadで何人かの人にメイキングを見せると、みな「これを一枚一枚やってるの!?信じられない!!」という反応でした。ipad買って良かったあ。


ザグレブで会った作家さんなどからも「上映暗かったわね」と言われてしまい、ただその後で「でも私はちゃんと良い状態をみていて知ってるから」としっかり慰めてもらえました。この作家さん、モントリオールのヌーベルシネマでも上映されていて、「オタワに来なきゃ行けなかったから自分の上映に立ち会えなかったんだ」と伝えると、「あそこのプロジェクターは良かったからきっと完璧に上映されるはずよ」と言ってくれました。良い人だあ。
さらに、『ファミリーポートレイト』の作者が自分の作品が好きで、話したくて探しているという事を知り挨拶に。そんなわけで、上映のコンディションの悪さもその後のパーティーでちゃらになったのでした。


つづく