オタワ国際アニメーション映画祭(2)

オタワ2日目。この日は朝から「ミート・ザ・フィルムメーカー」があった。これは、長編、短編のコンペ作家が上映の翌日、司会者とオーディエンスからの質問に答えるというもの。会場にはパンや果物、飲み物などが無料で配布されている。
アヌシーザグレブオーバーハウゼンでの経験から、どうせ大した人数は集まらないとタカをくくっていたのだが、いざ始まってみるととてもたくさんの観客が集まっていた。


それほど緊張はなかったが、問題は英語があまり話せないこと。自分の番が回ってきて司会者が質問をしてきたので、しばらく考えるふりをして、さも質問に答えるような顔をし、ゆっくりはっきり「アイ キャント スピーク イングリッシュ」と言ってやった。かなりウケた。「But, Don't worry. I have a good translator. Come on Nobu!」と観客席にいた土居君を呼び込む。会場からは大きな拍手が起こり、空気的に断るわけにはいけない感じになっていた。してやったりだ。土居君、本当にありがとうございました。そして、すみませんでした。


同じプログラムだったRu Kuwahataさんご夫妻とお話し。マッくん良い人だったなあ。オタワで上映されたお二人の作品、こちらで日本語字幕付きのものが観られます!
http://vimeo.com/12825378


お昼、僕と和田君の回顧上映に立ち会うため、美術館へ向かった。とても綺麗な美術館。そこの上映スペースは思っていた以上に広く、会場にはウシェフなどの作家さんも観に来てくれていた。自分が学生時代に作った作品がこんな形で海外で上映され、名だたる作家さん達に観てもらえる日が来るとは思ってもいなかった。感激です。



上映後、観に来てくれた方と軽くお話をした後、美術館のレストランでフェスティバルスタッフ、通訳をして下さった方らとお食事。おいしかったです。


あまりゆっくりする間もなく、呼んでもらったタクシーで移動。この日は和田君のサイン会があったのだ。フェスティバルディレクターのクリスさんもご自身の書籍を販売、サイン会を行っていた。「これでアニメーションと英語の勉強をします」と言って本を買ってサインをもらう。直後に和田君はクリスさんから「俺1つ。おまえ、まだ0。」みたいなこと言われたらしいです。



偶然キャンディーさんとお会いした。キャンディーさんは広島の一次審査員だった方。とてもチャーミングで素敵な方です。メイキングが見たいと声をかけて下さったのでipadを再生。「この唇の部分はえーっと・・・」「唇は唇で出来ているんでしょ?」「いや、そうじゃなくて、この部分は僕のその・・・」「ひゃー!!言わなくて良いわ!わかったわ!!アハハハハハ」という会話をしました。


夜は黒坂圭太さんの10年かけた長編『緑子』。試写会で一度観てはいたが、記念すべきワールドプレミアに立ち会う事に。プロジェクターはやはりここでもあまり良くなく、試写の時と比べるとだいぶ見づらかった。あの快作を一体海外の人たちはどう感じたのでしょう。感想聞いてみたかったなあ。
『緑子』のホームページはこちら→ http://www.midori-ko.com/


夜は短編コンペ。毎回クリスさんが挨拶をするだが、黙ってただ本を読んでいるだけのパフォーマンスをするなど、かなり変わっている。あんな大人数の前で勇気あるなあ・・・。この日は橋本新さんの上映。反応は結構良かったように思う。


この日は土居君の誕生日だったので、みんなで食事でもという事になったのだが、開いているお店が見つからない。ようやく入ったお店もまったくおいしくない。「なんか土居君の誕生会盛り上がらないね」と言ってこの日は終わった。


つづく