into animation3日目

今日も楽しい一日でした。

自分の作品が上映されるCプログラムは午前中の上映だったのでガラガラだろうと思っていたのですが、ちゃんとそれなりにお客さんは入っていました。大井さん、古川タクさんがわざわざ出てきて観ていてくれたのがすごく嬉しかったです。

音量が小さいことが気になっていたので今日は映写係の和田さんにお願いしボリュームを上げてもらったのですが、やっぱり大きな音の方が作品に引き込まれる感じがして良く観えました。気のせいかもしれませんが。もうほんのちょっとだけ小さくても良かったかな。


受付の係りの休憩を利用し、水江君、藤田君、洞口君を誘い出し、ビール祭りへ。ものすごい人ごみを掻き分け、ビールとソーセージをゲット。

外に出て食べながら、どうしてアニメーションを作り始めたか、あの作品を作ったきっかけは、お仕事のこと、など、わりと真面目な話をとても楽しくお話できました。藤田君、洞口君とはお話しするのは初めてだったし、あまり同年代の作家仲間は多いほうではなかったので、とても充実した時間をすごすことができました。

  
  

20年後には自分たちが中心となってこのイベントを作り上げていかなければならないんだね!なんて言いながら、1時間以上サボってビールを飲んでいました。


持ち場に戻りると、芸大院生の奥田君、大川原君、折笠君が遊びに来ていたのでまたおしゃべり。今まで存在は知っていたもののちゃんとお話したことがなく、勝手に「彼らは尖がってて自分のことなんか鼻で笑っているに違いない」と思い込んでいたので(正直に書くと自分は学生の頃ちょっとそういう節がありました)、怖いなーやだなーと思っていたのに、お話してみるとみんなとても良い方々。知り合えて嬉しかったです。折笠君はイメージフォーラムに通っていたことがあり、その時僕が講師として行ったことがあるらしく、それを聞いた瞬間、なぜか「しまった」という感情が。えらそうにしてなかったかなあとか、適当な事言ってなかったかなあとか、色々な心配事が頭をよぎり、今後は自分の受け持った生徒が優秀な作家として目の前に現れる可能性があることを念頭に入れ、あまりえらそうな態度をとったり、女の子ばかりに指導するのはやめようと心に誓いました。


ふと気づくと、ビールを飲みに行った3人も大川原君も奥田君もみんな多摩美生。どうして多摩美はアニメーション科でもないのにこんなに優れた作家をたくさん輩出出来ているのかを考え、一つは指導を行っている片山さんのおかげで、もう一つは受験や入学後の授業で徹底的に基礎を叩き込まれているからだろうという結論に達しました。

多摩美のグラフィックといえばデザイナーを志す人間にとっては一番人気のあるところで、競争率も高く超難関校。合格するために、デッサンや平面構成を徹底的に叩き込まれ、絵を描くためのしっかりとした下地が出来ています。(造形大学アニメーション科出身の中田さんも、受験生の頃はデザイン科の受験のための勉強をしています。)

今も昔も、デザイン科のみならず、絵画科や彫刻科に在籍しながらアニメーションを作り始める人が結構多いので、そういう人向けに、しっかりしたアニメーション教育の場を提供した方が、アニメーション専門の科を設立するよりもよっぽど優れた作家をたくさん輩出できるのではないかと思ってしまいました。(アニメーション科への批判のようになってしまいましたが、これは愛する母校にだからこそ言えることであり、僕自身が浪人時代にしっかり基礎力つけることが出来なかったことを未だに後悔しているからこその発言なのだとお許しください。)


into終了後、打ち上げには参加せず、すぐに帰ってゆっくり休もうと思っていたのですが、水江君と片山先生にばったり出会い、夕飯をご馳走になってしました。片山先生が芸大で遅くまで制作していた奥田君、大川原君を電話で呼び出し、5人での食事。今思えば、折笠君も学校にいたのかなあ。誘ってもらえば良かったかなあ。それとも巻き込まれなくてホッとしてるかな。

芸大生2人には制作の邪魔をしたみたいで申し訳ないと思いつつも、とても楽しく過ごさせていただきました。片山先生の生徒に対する愛情も伝わり、ほっこりした気分で解散。結構遅い時間になっていたので、家に帰るのあきらめ、すぐそばだった打ち上げ会場に顔を出してみました。


ほとんどの人はすでに帰られていて、残った人達もちょうどお会計をしているところ。家に帰るのをあきらめたと話すと、こぐまさんと伊藤さんに誘っていただき、近くのバーへ連れて行ってもらいました。ほとんどしゃべったことのないお二人と、行ったことがない「バー」という場所だったので緊張しまくるかと思いきや、祭りの高揚があったためか、とても楽しめました。こぐまさん、面白すぎる。こんな乙女な人会ったことないです。僕の作品の感想として「気持ち悪い」と20回くらい言われましたが、まったく嫌な気はせず、ただただ面白かったです。伊藤さんの作品でさえ気持ち悪いと思うことがあるそうで、そんなこぐまさんの描く絵を伊藤さんは気持ち悪いと感じているそうです。2時過ぎに伊藤さん達と別れ、現在漫画喫茶。

変な夜だったなあ。